伐採してきた生竹(青竹)は水分が多いので、まず直射日光のあたらない風通しのよい場所で陰干しして多少の水分除去を行います。
次に、竹材表皮の汚れを除去し、白竹にするための晒し加工を行います。これを油抜き処理といい、表皮を象牙色にするとともに、光沢を出し、材質を堅硬にします。またこの作業によって水溶性の抽出成分が除去されるので、その後の乾燥も容易になるというメリットもあります。
こうして晒した竹材は、径や長さ、用途によって分別され、結束されますが、保存中も湿度や竹材管理に絶えず気を配っています。
また、用途によっては屈曲の少ないまっすぐな竹材が求められます。しかしほとんどの竹材は節部で微妙に曲がっているため、晒した竹材を天日乾燥する前に、火であぶって強制的にまっすぐにする作業が行われます。この作業を俗に「かんてき」といい、熟練を要する難しい技術です。
このような作業を経て、初めて製品と材料として使えるようになります。 |